映画・テレビ

私の中のあなた

誘われて、あまり気は進まなかったのだが観た。私の中のあなた

予想に反して、まあまあ。シリアスな、重く、暗くなりがちなテーマを、真面目だけども軽く捉えている。家族愛に焦点を置いたのが良かったのかもしれない。

内容を簡単に話すと、赤チャン時代から白血病を発病した長女のドナーとして遺伝子操作と人工授精の末に次女を設けた夫妻とその一家の話。次女は当然赤ちゃんの時代から押さえつけられてまで身体を切り刻まれ、長女に与えさせられる。
そして次女が11歳になったとき、腎臓の片方の提供を迫られて、これを断ると同時に、両親を提訴する。裁判は次女が勝ち、長女は死ぬ。

観ていて不思議だったのは、この母親の考え方。
先に生まれたから長女の方が次女よりも可愛いのか?
自分の子供を何故このように差別できるのか?
私 にはこの母親は極めて人工的なものに思えた。モデルが居たとは思えない。恐らく原作者が頭の中で作り上げた怪物だろう。ということは、この原作者は男性に 違いない。普通の母親がこのように悪魔的なことを思いついて実行するとは思えない。もしこのような女性が実在したとすれば、それは近代科学主義に毒された モンスターと言うほかはない。私はこの母親に全く同情できなかった。

しかし、姉妹や父親は深く愛しあっており、それがこの映画の救いになる。長女の健気さと淡い初恋、次女の可愛らしさ。

その母親をキャメロン・ディアスが好演している。この母親の努力によって誰も幸せにはならないが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

“暴走”はなぜ止められなかったのか、~アメリカ投資銀行の興亡~

「NHK、マネー資本主義 第1回、“暴走”はなぜ止められなかったのか、~アメリカ投資銀行の興亡~」を観た。なかなか面白かった。

見ていて脳裏をよぎったのは、ソ連崩壊のイメージ。クレムリンに大砲を打ち込んで戦車の上に立ったエリツィン。

アメリカもあのソ連のように崩壊するのではあるまいか?

まあそんなことは無いとは思うが、落ちぶれてなお金に執着する元経営者達の姿に、時の流れの速さを思った。しかし彼らが飢えることはあるまい。何世代にもわたって食えるだけの資産を溜め込んだのだから。

彼らの私邸の広大な敷地、豪華な住宅。何時まで支えられるのかは知らないが、多分一生安泰なのではあるまいか。一方彼らに食い物にされたサブプライム達の住宅の安っぽさ。

彼ら、元経営者達がある種の才能を持っていたことは確かだろう。それは人類社会の進歩にも幸福の増進にも無縁な才能だったが、現在もそのような才能を必要としている国はあるのではないだろうか?

将来そのような国が、幾許かの金で、財布の底が見え始めた彼らを招かないとも限らない。お隣の自称大国などはその候補の最たるものではあるまいか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

悲しき雄ライオン

NHKスペシャルを見ました。

私が面白かった点。

1.雄ライオンは狩が下手。
メスライオンが狩をしてオスはそれを横取りするのは知っていましたが、てっきり怠けているのだと思っていましたが、体が重過ぎて狩が出来ないためだそうです。

2.ライオンは女系家族ですから、オスはある程度大きくなると母親の群れを出て行かなければいけません。しかし、元々狩が下手なのですから、その生活は悲惨です。ハイエナの食べかすを拾って食べるようなことになります。まるでホームレス。

3.母親の群れを出るときは1匹でなく、同胎のオスの兄弟と一緒です。一匹では頼りないのでしょう。でも餌が上手く取れずに飢え死にするオスが多いそうです。

4.群れのリーダーはオオカミのようにペアでなく、2頭のオスです。1頭だと、2頭づれの若オスに追い払われて、長く群れを維持できないのだそうです。

5.雄ライオンは、子ライオンを殺しますから、母ライオンは子ライオンを守れる強い雄ライオンが必要です。そこでリーダーにする雄ライオンを慎重に選別します。候補の雄ライオン同志を故意に戦わせて、その強さを見極めることもあるそうです。

6.撮影に9年かかったと言っていました。力作です。

| | コメント (0) | トラックバック (2)