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2009年10月

謎 日本の食料自給率

日本の食料自給率が41%で先進国に例を見ない低さだ、と何回も聞いてきた。ところがこの数字には様々な前提があることが、週刊東洋経済2009.10.17に載っていた。面白かったので以下に紹介する。
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1.41%と言うのはカロリーベースで金額ベースだと65%になる。その差は穀物や肉類に比べて野菜のカロリーが低いからだ。
しかもカロリーベースの食料自給率を使っているのは世界中で日本だけで、国際的には穀物自給率を重量ベースで算出して使っている。日本の重量ベース穀物自給率は61%で比較的高水準なのだそうだ。お役人の作為を感じざるを得ない。

2.農水省が発表している各国のカロリーベース食料自給率は、各国が発表している数字ではなく日本の農水省が各種統計データから独自に算出したもの。しかも諸外国は食料の輸出入が多く、輸出された食糧も国内供給量に入れるので、本来の食料自給率よりも高く出ている。

3.カロリーベース食料自給率の分母には廃棄分が含まれている。実際に国民が食べた食料だけで計算すると、自給率は53%になる。
一方、分母に生命維持に必要な熱量を置き、現在の耕地面積を芋などカロリーの高い作物に転作するとすれば、自給率は80~140%になるのだそうだ。

4.過去の統計に拠ると、自給率を1%上げるには輸入を減らすのが手っ取り早い。
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食料自給率が低いことは良いことではない。高いにこしたことは無い。しかしこうして見ると、農水省の「食料自給率キャンペーン」には胡散臭さを感じてしまう。

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私の中のあなた

誘われて、あまり気は進まなかったのだが観た。私の中のあなた

予想に反して、まあまあ。シリアスな、重く、暗くなりがちなテーマを、真面目だけども軽く捉えている。家族愛に焦点を置いたのが良かったのかもしれない。

内容を簡単に話すと、赤チャン時代から白血病を発病した長女のドナーとして遺伝子操作と人工授精の末に次女を設けた夫妻とその一家の話。次女は当然赤ちゃんの時代から押さえつけられてまで身体を切り刻まれ、長女に与えさせられる。
そして次女が11歳になったとき、腎臓の片方の提供を迫られて、これを断ると同時に、両親を提訴する。裁判は次女が勝ち、長女は死ぬ。

観ていて不思議だったのは、この母親の考え方。
先に生まれたから長女の方が次女よりも可愛いのか?
自分の子供を何故このように差別できるのか?
私 にはこの母親は極めて人工的なものに思えた。モデルが居たとは思えない。恐らく原作者が頭の中で作り上げた怪物だろう。ということは、この原作者は男性に 違いない。普通の母親がこのように悪魔的なことを思いついて実行するとは思えない。もしこのような女性が実在したとすれば、それは近代科学主義に毒された モンスターと言うほかはない。私はこの母親に全く同情できなかった。

しかし、姉妹や父親は深く愛しあっており、それがこの映画の救いになる。長女の健気さと淡い初恋、次女の可愛らしさ。

その母親をキャメロン・ディアスが好演している。この母親の努力によって誰も幸せにはならないが。

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