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すべての経済はバブルに通じる

すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363)

4.1点

小幡績
光文社
2008年8月12日

著者は現在慶応ビジネススクール准教授で、個人投資家でもある。そのような著者が今回のバブル崩壊の過程を細かに解説していて興味深い。

特に興味深いのは、個人投資家でもある著者がトレーダーの心理に分け入って、バブルの成長とその崩壊の必然性を書いているところだ。

しかし、私のように今回の金融危機の巻き添えを食って、被害を受けているゴミ投資家としては、読んでいて腹立たしいこともある。

それは、今回の金融危機は2007年8月、フランスのパリバのファンド破綻から、既に専門家には自明だった、と言う意味のことを言っている所だ。すべての関係者が分かっていながら、それを言うと実際にバブルが崩壊してしまうのが怖くて言えなかったというのだ。

こちらは、このパリバのファンド破綻のニュースで「オヤ?」とは思ったが、そこまで重大な意味があるとは気付かなかった。専門家はバブル崩壊が近づいたことを知って、降り時をずっと狙っていたと著者は言うのだ。道理で崩壊が始まったときの価格下落が異状に早かったのかもしれない。

でもそこまで専門家が分かっていれば、大勢のエコノミストの内、一人くらいは警告を発してくれても良かったのではないか?あるいはこれも単なる後知恵で、著者もそれほどはっきり分かっていた訳ではないのかも知れない。

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