« 鬼太鼓座 ライブ’95 | トップページ | 宮内庁樂部 »

円高

円高になると輸出企業から悲鳴が上がるのが常だ。野口悠紀雄氏は従来の円安が日本の非効率な旧型産業を温存する結果になった、とかつて批判した。

そして今、日本が1ドル100円の円高にしがみつこうとしているのは、70年代のイギリスの誤りを繰り返す愚かな政策で、実行すれば日本は20年不況に突入するだろうと言っている。1ドル70円代に耐えられる産業構造に変革しなければいけない、と言うのだ。私はこの意見に賛成だ。円安になれば、食料・燃料等の輸入品価格が高止まりする。一般消費者を犠牲にして輸出企業を助ける政策だとも言える。

しかし、円高に耐えられる産業構造とは一体どのような産業構造なのか?野口氏は明確に述べていないが、よく言われるのは、農業・資源産業等の川上にシフトする、後発国でも作れるコモディティ化した商品に頼らずに独自開発した技術に基づくユニークな商品に特化する、内需を拡大する、海外企業の買収、等だ、その通りのようにも思う。

しかし、特に内需拡大は至難の業だろう。ニート対策が避けて通れないからだ。現在の大企業による臨時雇い拡大による格差雇用がその根本原因だろう。これは経団連自身が率先してやっていることだから、経団連に頼っていては是正できない。

また、私が腑に落ちないのは、再び円安になる恐れはないのか?と言うことだ。

一般論で言えば、市場の価格は常に変動している。円高があれば無限には続かずに必ず円安になる時代が来るのが市場だ。円高に耐えうる産業構造にすることは必要だろうが、それで円安の時代が来ると総倒れになるのでは,何をしているのか分からない。

同時に私の頭を離れないのは、累積財政赤字である。新規に発行する国債の買い手はまだいるのか?それが売れ残った時、円暴落は起りえないと言えるのか?私は言えないと思う。

当たり前のことだが、円高にも円安にも耐えられるような産業構造が必要なのだろう。

|

« 鬼太鼓座 ライブ’95 | トップページ | 宮内庁樂部 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/517191/43079956

この記事へのトラックバック一覧です: 円高:

» 天国と地獄 [流水成道]
貰うか与えるかの点で、3つの経済モデルである、上意下達方式、交換経済、贈与の文化を考えてみよう。  人間が持つ組織化のほとんどの方法は、希少性と欲求に対する適応行動だ。それぞれの方法は、社会的地位を獲得する別々の手段を持っている。  一番簡単な方法は 上意... [続きを読む]

受信: 2008年11月16日 (日) 15時21分

« 鬼太鼓座 ライブ’95 | トップページ | 宮内庁樂部 »