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日本にはこういう人もいます

2008年11月02日12:16

http://www.chosunonline.com/article/20081031000036

日本ツキノワグマ研究所の米田一彦理事長

 日本、韓国、中国などでツキノワグマの保護活動を行い、 第14回韓日国際環境賞で日本側受賞者として選ばれた日本ツ キノワグマ研究所は、理事長の米田一彦氏(60)が1992年に 設立した民間団体だ。30日に韓国を訪れた米田代表に会い、 これまでの活動状況とツキノワグマを保護する理由などにつ いて聞いた。

-ツキノワグマの保護活動を始めたきっかけは。

 「秋田大学に在学中だった1975年から熊に関する研究を始めた。今年で34年目だ。当時、秋田県に生息する熊は山奥に住む人たちに危害を加えたり、民家周辺に現れて農作物に被 害を与えていた。それでも野生熊の生態に関する研究はほと んど行われていなかった。最初は熊の被害から人間を保護す る必要があると思い、ツキノワグマの研究を始めた」

-公務員だったと聞いたが。

 「14年間、秋田県の野生動物担当公務員として勤務し、1987年に退職した。当時は官庁の中で“住民に被害を与える ”として野生の熊450頭を処分するよう許可していた。ところ が直接現場で確認してみると、その地域の熊の数は20頭足ら ずだった。行政機関は実情をしっかりと把握しないまま無差 別に処分を決めていたため、それに納得できなくなり、民間 で活動を始めることにした」

-日本には野生のツキノワグマがどれだけいるのか。

 「30年前には秋田県に2500頭ほどいたが、今は3400頭にまで増えた。日本全域では1万4500頭ほどになる。韓国は野生の 熊を保護しているようだが、日本政府はこれまで野生の熊を 有害動物として毎年2000頭から2500頭を処分してきた。人間 に害を与えないよう、適正なレベルで熊の生息地域を調整す ることは必要だが、捕獲する手段を考えたり処分する以外に 別の方法はないのかなどについて、もっと科学的な研究が必 要だ」

-人間に害を与える熊を保護する理由は。

 「非常に難しい質問だ。日本では熊が徐々に増えており、農作物への被害も大きくなっている。人間が殺されるケース も時々発生している。そのため日本政府は、2006年に野生の 熊4800頭を処分することにした。日本では現在、“人間と熊 は共生すべき”という主張に共感が得られていない。しかし 熊にもやたら命を奪われない権利があるという点を忘れては ならない。熊を見つけたら射殺するというやり方も問題だ。
人間がどうすれば被害を減らすことができるか。この点から 最初に研究すべきだろう。例えば民家にやってくる熊を捕 え、撃退用スプレーを吹き付けて恐怖感を植え付ければ、そ の熊は二度と民家にはやってこないという習性がある。熊を 殺す前に、このようなさまざまな研究が必要だろう」

-熊は生態系の中でどのような存在であり、またどのような役割を果たしているのか。

 「熊は(排泄物を通じて)木の種子やドングリの種などを 遠くに繁殖させ、それを通じて自然の生態系が維持・存続さ れている。しかしこれは、ごく一部の機能的な側面に過ぎな い。熊が生態系に存在するという事実だけでも、人間と自然 は大きな恩恵を受けている。北海道の森や林がそのいい例 だ。北海道のヒグマはツキノワグマの4倍の体重があり、体格 もはるかに大きい。人間はこのヒグマを恐れて北海道の森や
林に手をつけられない。そのため今も自然がよく保存されて いる。自然は熊にとってすばらしい生息地にもなるが、人間 にとっても大きな恩恵を与える。熊の存在自体が自然にとっ てはプラスになっているのだ」

-今後の計画は。

 「ツキノワグマはアジアの象徴的な動物の一つだ。そのため日本だけでなく、韓国や中国でも熊の保護活動を行ってい る。今後はロシアや台湾などにも活動の範囲を広げたい。ア ジア人として、今後も熊と共生して保護活動を行っていきた い」

■米田一彦氏

 34年間にわたり野生のツキノワグマの生態研究と保護活動 に携わる専門家。秋田県で野生の熊を担当する公務員として 勤務した後、1992年に「日本ツキノワグマ研究所」を設立 し、日本だけでなく韓国や中国などでも熊の保護活動を行っ ている。1997年11月には日本の熊研究者20数人と共に韓国を 訪れ、韓国の研究者と共同で智異山の野生ツキノワグマの実 態調査を行い、智異山に8頭のツキノワグマが生息している事 実を確認。これをきっかけに智異山のツキノワグマを繁殖さ せるプロジェクトが本格的に開始された。

パク・ウンホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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