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サヴァン症候群

ご存知、天才自閉症児、と言うよりもアスペルガーか?

先日脳学者茂木健一郎氏がテレビで3人の著名なサヴァンを紹介していた。名前は忘れたが、一目見た見た風景をスケッチできる画家(彼は国から勲章 を貰った)、円周率を20万桁以上覚えている暗算の名手(彼は数字が風景に見えると言う)。読んだ本を一字一句暗記できる人(彼の趣味は図書館で電話帳を 見て記憶していなかった新しい番号を見つけること)

つまり、自閉症またはアスペルガーと呼ばれるような対人関係に関する欠陥を持ちながらも、特異な分野では異常に高い能力を発揮する人たちである。なお最後の人は映画「レインマン」のモデルになったのだそうだ。

彼らの特徴は日常生活では全く無能だと言うことだ。特に他人の気持ちを察することが不得手なので、社会生活が円滑にできない。それと引き換えに特異な能力を身に付けたとも言える。

しかもその多くの能力は現実の世界では余り意味を持たない。役に立たない能力なのだ。例えば最後の例では彼は自分で髭も剃れず全て80歳を越えた父親にやってもらっている。父親が死んだらどうなるのかは分からない。

最初のスケッチの名手は確かに正確なスケッチを書く。窓の数がぴったりあっていると言ってコメンタイターが驚いていたが、絵の価値はそんなところ にはない。私の目から見ると彼の絵は正確だが詰まらない絵だ。写真と変わらない。構図に工夫がなく、強調する所と省略する所のメリハリがない。

最後の人は脳梁が先天的に掛けていることが分かった。しかしそのことと特異な記憶力との関係は分かっていない。

人間の脳は素晴らしい可能性を秘めている例としてプロデューサーはこれらの例を上げたかったようだ。しかし私にはそうは思えなかった。彼らがこれ らの(役に立たない)能力を手に入れるために捨てなければいけなかった能力の大きさを思えば、むしろ、人間の能力の総量は皆同じなのではないか?と思えて しまう。

アインシュタインやモーツアルトがかなり得意な人格であったことはよく知られている。そこから彼らは自閉症またはアスペルガーではなかったのか? と言う人もいる。もちろん精神的な障害はどちらかに画然と分かられるものではなく、多くの中間領域がある。彼らが自閉症またはアスペルガーに近い障害を 持っていた可能性は否定できない。しかしこのことは彼らの業績に汚点を付けるものではなく、むしろ彼らの偉大さを証明するものではないかと思う。というの も多くのサヴァンと違って、彼らの業績は確かに我々の実生活を豊かにしているからだ。例え彼らが多少普通人と違った人格を持っていたとしても。

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